日本農業工学会第24回シンポジウム

【主旨】
 近年の地理情報システム(GIS)やリモートセンシングなどの地理空間情報の利用にはめざましいものがある。昨年5月には、GISと衛星測位を一体的に推進することを目的とした地理空間情報活用推進基本法が成立し、農業工学の分野においても、災害に強く魅力ある農業・農村づくりや攻めの農業へ転換、水利ストックの有効活用・施設管理、精密農業、生態系・環境管理などへの利用が期待されている。本シンポジウムでは、この分野で活躍している先生方に話題提供を頂き、農業工学分野の地理空間情報利用の現状と今後のあり方について考える。


【主催】日本農業工学会


日 時

平成20年5月9日(金)13:00〜17:00
 
場 所 農業土木会館6階大会議室(Tel:03−3436−3418)
(東京都港区新橋5-34-4 JR山手線 新橋下車 徒歩10分)

 地図をクリックすると拡大します。
 

参加費
 

1000円(資料代を含む)
 
プログラム

13:00-13:05

会長挨拶:真木太一 日本農業工学会会長 琉球大学農学部

13:05-13:10

開会の辞・趣旨説明:大政謙次(東京大学大学院農学生命科学研究科)

13:10-13:50

「リモートセンシングを基軸とした農地空間の情報化とその利用」
 野口 伸(北海道大学大学院農学研究院)
農地環境モニタリングシステムと精密農業への応用について講演する。農地微地形,土壌物理性などを高精度にリモートセンシングできる方法論や低空リモートセンシングと衛星リモートセンシングを統合した新しいセンシング法についても紹介する。
 

13:50-14:30
 

「空間情報を活用した低コスト草地整備法」
 海津 裕 (北海道大学大学院農学研究院)
空間情報を高度に活用した新しい低コスト草地整備工法について講演する。RTK-GPSを利用した高精度・高能率な農地の地形測量法,空間フーリエ変換や作業強度を考慮したしゅう曲修正設計法などGPS/GISの基盤整備への活用事例について報告する。
 

14:30-14:40

休憩
 

14:40-15:20

「GISを活用した不定流広域流出モデルによるため池群の洪水軽減効果の評価」
 吉迫 宏(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所) 
広島県椋梨川流域の公開されたGIS空間データを用いて河川流の不定流解析を行う詳細な不定流広域流出モデルを構築した。この不定流広域流出モデルを用いてため池群が下流域に果たす洪水軽減効果を評価した。
 

15:20-16:00
 

「湿原・河川敷における生物多様性保全のための空間情報解析」
 清水 庸 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
湿地や河川敷における生物多様性の保全のため,空間・波長分解能が優れている航空機ハイパースペクトルデータと画像解析手法をもとにして,絶滅危惧植物種や侵略的外来植物種の分布推定を行い,生態系に関わる空間情報利用について紹介する。
 

16:00-16:40

総合討論 
 

コーディネータ

大政謙次(東京大学大学院農学生命科学研究科)、町田武美(茨城大学農学部)

問い合わせ先:e−meilアドレス manome@jsidre.or.jp
〒105−0004 東京都港区新橋5−34−4
農業農村工学会 馬目 雄一
TEL03−3436−3418 FAX03−3435−8494