【主旨】
食料自給率の低迷や産業構造としての弱体化が叫ばれる中で、日本農業を取り巻く情勢はますます厳しさを増しており、将来像が見えにくい状況になっています。一方、科学技術は細分化、精緻化される傾向を強めています。
これまでの私たちの関心は、ハード面の充実に偏重していたといっては言い過ぎでしょうか。ミスマッチも散見されます。必ずしも新鮮な言葉ではないのかもしれませんが、「ハード面とソフト面の融合」ということがいまほど必要とされている時代は従来なかったと考えます。例えば、作物や家畜の生産効率をひたすら指向するが故に、環境問題へのインパクトを生じてきたことも事実です。
有機農法や自然エネルギーを用いた環境に易しく安全な古来の農業が見直されています。農作業の手法や農業従事者の高齢化を総合的に捕らえ、今日の問題になっています食の安全を考えた生産と環境が求められます。よって、労働、作業、再生資源利用と食の安全・安心を念頭に消費者の立場になって、未来永劫にわたって日本農業が健全に如何に持続するかを議論しますので、下記の通りシンポジウムを開催致します。万障お繰り合わせの上ご参加下さい。
【主催】日本農業工学会
【共催】日本学術会議 農業土木学研究連絡委員会
〃 農業機械学研究連絡委員会
〃 農業環境工学研究連絡委員会
〃 農村計画学研究連絡委員会
〃 農業総合科学研究連絡委員会